本メモ


マーケターの仕事 

単行本 – 1999/9 小島 史彦 (著)

デザインは、マーケティングのゴールとは密接に関係しているけれど、デザイナーの私は果たしてマーケティングの役割や範囲をどのくらい理解しているのだろう?

マーケターの職種の方々がどのような仕事をしているのか。そもそもマーケティングってなんだろう?といった興味からこの本を選んだ。

気になったメモ

価値観が分化していく中で、イノベーターをフォロワーが追いかけていくという構図は成立しにくくなる。
自分の生活のばを限りなく拡大していく人と、自分の生活範囲を限定してそれを充実させてく人に分化が進む。
実年齢よりも精神年齢がライフスタイルに影響する。若くても精神的に成熟している人がでてくるし、三十代でもモラトリアムである人おいる。高齢化社会は高齢者の価値観を多様にし実年齢をライフスタイルを図る尺度にするリスクを大きくする

この本が出版されたのは1999年なのに、この時代の時点で「価値観の分化」によって、人々の求める価値をとらえることの難しさ、ターゲットを年齢や性別などでひとくくりにすることのリスクを書いていたのは驚いた。その時代からしたらだいぶと今は変化しているのだろうけど、未だにイノベーター・アーリーアダプターという設定でマーケティング施策の基準を設けたりすることが一般的なのはちょっと危険なのかなと思った。

価値観やコミュニティのクラスター化が進んでいる中で、私たちはよりリアルな「人」「場」の情報を知っていかなければいけないと思う。


マーケティングは満足の交換


ブランド管理の基本とは?


現状分析

「商品力がない」「広告が良くない」は現状認識であっても問題点を語っていない。なぜ商品力がないのか、その原因が問題点である。

課題を商品、価格、流通、コミュニケーション、サービスの5つのマーケティングの要素に分けて、それぞれの課題にブレークダウンする


コンセプト

ターゲットが決まれば、ターゲットに最も満足度や関心が高いコンセプトを開発する。コンセプトは「新しい」ことが重要である。新しいとは概念が新しいことである。言葉を言い換えただけで概念は新しくならないが、新しい概念は言葉から生まれることが多い。
ベネフィット=サービスを受けることで満たされる欲求
商品の基本的なベネフィットは商品機能を最大限に発揮する品質・性能と経済性である
サービス商品の品質は正確性・迅速性・親切性である。付加価値的なべねふぃっとは簡便性などの使い勝手、安全性、省エネルギーがあらゆる商品に期待されている。


調査の種類


桜井さんの本は結構好きで、これで4冊目になると思う。女性なのに、男性が好きそうな本ばかり読んでるな、、と思うし、友達にこうゆうジャンルを進めるのはちょっと恥ずかしい。

でも、桜井さんの主張全体に広がっている「柔軟性」「負けない」「執着しない」といったフレーズに、私はとても良いなぁと心に触れるところが毎回ある。


自分を捨てると新しい自分を得る
「頑張る」を捨てる
好調な時の自分を捨てる
シンプルになれば満たされる

これらは簡単な言葉でかいているけれど、常に人をまっさらにアップデートする気持ちを持っていると感じた。

体をどんどんと大きくするのではなく、脱皮して磨かれていくようなイメージ。


効果より実感。計画より実験。正しさより面白さ。身の丈より等身大。センスより正直さ。だんだん上手くなればいい。楽しもう

とgreenzの小野さんのtwitterをリツードしてしまったのだけれど、この時に感じた、いいなぁに似ている

ただ、いいものを捨てろという項目は共感できなかった。

良いものには、佇まいがある。作り手の気持ちとか、素材に詰まったエネルギーとか。目に見えないものが詰まっていて、その存在感に私たちも必ず何か影響を受けていると思う。

ただ、その良いものは値段では計れない。自分が良い、と思ったもので良い。

自分が反応した良いものを手にいれることは、決して悪いことではないと思う。(手に入れることに執着するのは良くないとは思う。無理したりして。)


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あちこちに散らばってしまうモヤモヤや、ふむふむを ランダムに残していく公開メモ 全く明日から使えない非合理主義

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